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一級建築士事務所 有限会社 ネオジオ イッキュウケンチクシジムショ ユウゲンガイシャ ネオジオ |
横関 正人 ヨコゼキ マサト |
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イッキュウケンチクシジムショ ユウゲンガイシャ ネオジオ | ヨコゼキ マサト |
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● 空間としての住まい
住まいには、自然を感じとれる空間が存在する必要があると考えています。
それは光であったり、風であったりします。内(うち)外(そと)の関係性を重視することで、狭い空間もより広く、四季を感じる空間になります。少しの工夫で自然をとり込むことが可能になり、気持ちのよい住まいになります。
● 素材としての住まい
素材にはこだわりたいものです。地場のものー例えば、近い産地の木材(大阪では河内長野産の杉・桧など)を使います。節があってもムク材なので使い込むほど味が出てくる材料です。土・石・瓦・レンガなども同様です。素材の持っている本来の良さを最大限に生かすことが、大切です。
● 使い手参加の住まい
住まいづくりは、建築家の一方的な押しつけで進める事は論外で、使い手(建築主)創り手(建築家)がお互いを認め合い、よい所を引き出し合って進めていきたいものです。そして時には、自分たちで出来る所(壁の左官塗など)を残しておき、楽しみながら住まいづくりに参加できるのも良いでしょう。
● 地域・風土としての住まい
住まい(建築)は個人のものでありながら、公共性をもっています。社会的な影響をふまえた上で、使い手と創り手の思いを表現していく必要があります。
この様に考えれば、「場を生かした」「地域性のある」住まいへと結びつき、地域と共に永くつきあえる住まいとなるでしょう。
路地のある寺内町の家
平面計画は路地空間として昔ながらの通り土間の考え方に、立体的に連続する庭として5つの中庭を配置し、風や光を取り込みながら自然と内部に引き込まれていくように考えた(立体庭園)。1階には虫や鳥、メダカなどの生物が生息できる小さな「ビオトープのある中庭」、室内の土間から一段上がった和室に外部より土間3(ギャラリースペース)を通ってアプローチ出来る「茶庭としての中庭」、通り土間が抜けた先の空間と浴室からも見える「風の抜ける中庭」があり、各々の部屋に安らぎを与えている。さらに2階に上がると突如として「屋上庭園のある中庭」が出現する。「デッキのある中庭」もあり、光や風、広がりのある空間とした。素材は伝統的でありながら新しい感覚で使用している。
滝谷の家
計画地周辺は、古い集落から発展した町で道路幅が狭いうえに、敷地は間口が狭く奥行きが長くなっている。そのため、外観はほとんど見えないので、目線での形状に変化を持たせ、その間を抜けながらアプローチする計画とした。アプローチ空間を抜けると、玄関である土間空間に引き込まれ、床はフラットで自由な場所で靴を脱ぐことができる。奥に進むとクライアントが収集したアンティーク家具が象徴的に置かれており、さらに進むと普段はオープンな和室があり、必要に応じて間仕切ことが出来る。その奥には、大きな吹抜と中庭のある家族室があり、外部の視線を気にすることなく、開放的で明るい空間となっている。家族室には象徴的に暖炉もあり、冬は家族の中心となる。
出石町の家
出石町は、兵庫県北部に位置し、但馬の小京都と呼ばれている城下町が残っている。現在は、重要伝統的建造物群保存地区に指定されているが、敷地は少し外れた場所に位置するが、周辺には古い民家もたくさん残っている。いくつかある候補地からこの敷地を選んだ。敷地内には段差があり緩やかに傾斜している。
また、西側には杉林があり、西日を遮り室内からの借景になること、平屋で計画できる敷地であったことなどからこの場所を選んだ。
敷地はL型に杉林を囲んでおり、その形状を生かしたプランとした。玄関を入ると中庭を介し、パブリックスペースとして家族室とプライベートスペースの個室に振り分けている。家族室と食事室は敷地の段差を利用したスキップフロアーになっており、天井高を高くし、外部デッキとも視覚的につながり、空間がより広くつながっている。
小野原の家
建築場所は、近年開発された良好な住宅地である。敷地の前面には大きな公園があり将来も変わらぬ環境が確保出来る。緑化規制もあり、一定の緑を道路から見える位置にも確保する必要があり、まちなみとしても緑の多い地域となっている。敷地には道路面と段差があるが、新規には擁壁を作らず、緩やかに道路面となじませ緑化した。外壁には金属板を張り、道路面に必要な緑化と対比することを考えた。玄関を入ると中庭があり、家族室ともつながり、光や風が抜ける空間とした。反対側にも中庭があり、食事室と和室に緩やかなつながりを与えている。2階は主に個室となっているが、屋根に出ると草屋根になっており、第3の庭として子供たちの遊びの場となる。公園も一望でき、外部からは屋根の上に緑が見え、公園-前庭・中庭-草屋根と緑化が立体的につながっており、生物多様性の保全にも考えた住宅となっている。
横関 正人 | 一級建築士事務所 有限会社 ネオジオ | ||
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http://www.neogeo-inc.com | 1991年 |